本記事は、YouTubeで発信されている「乳がんサバイバー看護師」ゆりさんの体験談をまとめたものです。
ゆりさんの担当医である、大阪医科薬科大学 乳腺・内分泌外科 岩本充彦先生の「ゆりさんの一人の患者として、また看護師として、まだ見ぬ誰かを、あるいは多くの乳癌患者を、自身の経験を語ることで勇気づけたいとする想いを繋げていきたい」というお気持ちに賛同して作成しています。
本記事は、ゆりさんご本人の主観を優先しているため、科学的根拠等について医師監修は行っておりません。
そのため、ご紹介内容の実例は全てを保証するものでは無いことをご留意ください。
今回は、ゆりさんが夏場の暑い時におこなっていたウィッグを涼しくかぶる方法についてのお話です。
また、外出中にホットフラッシュで頭がボワっとした時のために、持ち歩いているものも合わせてご紹介します。
不自然なウィッグの根元はバンダナで対処
・手首・足首など「首」がつく場所を冷やしたり温めたりする
・首の際の不自然さは「バンダナ」で対処すると不快感が無い
いまウィッグをつけています。基本的に、手首、足首の首という箇所を冷やしたり温めたりすることで、体温のコントロールができるので、首の後ろの髪の毛をあげていると涼しく感じます。
しかし、ショートカットのウィッグは首元に髪の毛がかかるので暑いです。私の場合は、ロングなので、髪の毛を結ぶことができるのですが、うぶ毛を作っていないショートのウィッグだと根元がとても気になります。
私は、根元が気になる時の対処法として、大好きなバンダナを活用しています。大きめのバンダナをたたんで帯状にして使っているのですが、頭に結ぶことで首の際の不自然さを隠せます。
また、バンダナやスカーフが首の後ろにかく汗を吸ってくれるので、不快感なく過ごせます。バンダナだと汗をかいたら洗えるので、暑いときは髪の毛をあげて頭に巻いたりします。
リゾート感もあって可愛いですよね。
手ぬぐいを使ってウィッグ着用時の汗対策
次にウィッグ着用時の対策についてです。
小さいおりもの用のライナーをウィッグキャップの中に貼っている方もいると思います。
ウィッグキャップには滑り止めのようなものがついているので、おりもの用ライナーを使う場合には、付ける位置に注意しなければなりません。
そこで先日、YouTubeで彩羽真矢さんという方が、舞台メイクを紹介している時に「すごくいい!」と思った、あるモノを使った方法がありました。母に実家にないか確認したらあったので使っています。
これ、わかりますか?
手ぬぐいなんですが、けっこう長めなので、4分の1サイズくらいの長さに切って使用しています。この手ぬぐいを頭に巻いてからネットキャップを被ります。
まず、手ぬぐいをおでこの中心に当てます。後ろはクロスして、端は結ばずに反対側へ押し込みます。次にネットキャップをかぶります。
手ぬぐいは、後ろの方にしておかないとネットキャップから出てしまうので、気を付けてください。それから普通のウィッグキャップをかぶるという感じです。
【手ぬぐいを使ったウィッグのかぶり方】
①手ぬぐいをおでこの中心に当てる
②後ろはクロスして、端は結ばずに反対側へ押し込む
③ネットキャップをかぶる
※手ぬぐいは後ろの方にしておくこと
④普通のウィッグキャップをかぶる
※一度ウィッグキャップをかぶったら、ウィッグキャップを前に引っ張って圧を抜く
髪の毛がある状態は、髪の毛が水分を持っていて蒸れたりするのですが、しかし髪の毛があることで、気化熱が出て頭を冷やしてくれます。
私の場合は、この手ぬぐいが髪の毛の役割をして頭を冷やしてくれるとともに、頭からブワーっと流れてくる汗も防いでくれています。
おりもの用ライナーが何枚も必要になったりしないですし、手ぬぐいなら1枚を4等分しているので何回も洗って使用できます。切るとほつれが出たりはしますが、私は汗に関してはどの時期も重宝していると感じています。
ひとつ豆知識なのですが、キャップをかぶっていると頭が痛くなりませんか。頭自体を締めつけていることで頭痛が出てくるのですが、一度ウィッグキャップをかぶった後に、ウィッグキャップを前にギュンって引っ張って圧を抜いてあげるんです。
そうすると頭痛が少しだけ治まって、頭が痛くなる時間を伸ばせます。よかったら試してみてください。
【手ぬぐいのメリット】
・髪の毛の役割をして頭を冷やしてくれる
・頭から流れてくる汗を防いでくれる
・何回も洗って使用できる
手放せないリネアさんのうぶ毛付きネットキャップ
もう1つご紹介したいのが、LINEA(リネア)さんのうぶ毛つきネットキャップ です。私はSサイズを使用しています。
まずガバっとかぶります。髪の毛がチュンチュンなので、最初は「これでいける?大丈夫?」と思うのですが、ここで使うのがベレー帽です。
上からベレー帽をかぶると、「あら、不思議」自然な感じになります。とても涼しいので、このうぶ毛付きネットキャップが一番気にいっています。
【LINEAのネットキャップを使ったウィッグのかぶり方】
①リネアのネットキャップをかぶる
②ベレー帽をかぶる
リネアさんのうぶ毛つきネットキャプは、値段も手ごろで2~3000円程度なので本当にすごくおすすめです。
ちなみに、私が持っているロングのウィッグは、医療美容師さんのところに持って行って、うぶ毛をカットしてもらっています。
ホットフラッシュの対処法と今の生活
これ、知ってますか?
業務スーパーで購入できる夏限定のスティックシャーベットというものです。基本的に冷蔵ゾーンではなく、常温ゾーンに置いてあります。10本入り200円くらいで、1本20円くらいです。
ツイッターで「チューペットおいしい」と言っている方がいて、「チューペットいいなぁ、夏によく食べてたわ」と思い出しました。
外出する時に、スティックシャーベットを魔法瓶に入れて持ち歩いています。480mlのサーモスポットに3本入ります。
3本くらい入っていると、4~5時間くらいは溶けずにもつので、半溶けくらいの感じになっています。熱くなって、頭がボーッとしてきた時にしんどくなったりするので、ホットフラッシュがバーっときた時に食べます。
ホットフラッシュがつらくて外に出るのが少なくなってしまうよりも、アイスとか持って少し散歩でもしようと思えた方が私は楽しいなぁと思います。今後、もう少し外に出られるようになったら、ちょっと遠出して散歩とかしたいと思っています。
乳がんの治療は、ホルモン型の治療が多く、ホルモンの調整ができないのでホットフラッシュの薬を出してもらうこともできずに、我慢するしかないんです。
でもホットフラッシュの症状が出た時には「アイスが食べられる」と思って、私はホットフラッシュと付き合いながら生活をしています。
ウィッグのかぶり方や、手ぬぐいを使うことを他の人も発信してると思うのですが、もし知らない人がいたら参考になるとうれしいです。