本記事は、YouTubeで発信されている「乳がんサバイバー看護師」ゆりさんの体験談をまとめたものです。
ゆりさんの担当医である、大阪医科薬科大学 乳腺・内分泌外科 岩本充彦先生の「ゆりさんの一人の患者として、また看護師として、まだ見ぬ誰かを、あるいは多くの乳癌患者を、自身の経験を語ることで勇気づけたいとする想いを繋げていきたい」というお気持ちに賛同して作成しています。
本記事は、ゆりさんご本人の主観を優先しているため、科学的根拠等について医師監修は行っておりません。
そのため、ご紹介内容の実例は全てを保証するものでは無いことをご留意ください。
今回は、ゆりさんが放射線治療を受けたときの検査の流れや、どのくらい時間がかかったか、どのような準備を行ったのか、についてのお話になります。
また、放射線治療中に起こる皮膚障害に対しての洋服選びのポイントや、洋服を着る方法についてなどについても触れているので、参考にしてみてください。
放射線治療に要した時間は待ち時間から会計まで1時間半程度
放射線治療室に入ってから放射線治療が終わるまでの時間は、あっという間で、5分くらいでした。
私が通っていた病院は、放射線治療室の中に2つの更衣室があり、1人が更衣室で準備をしている間に、もう1人が治療を受けました。
治療が終わり更衣室に戻った瞬間に、次の人が呼ばれる、というのをグルグル繰り返していくので、時間のロスが少ない治療の流れでした。
更衣室で上半身だけ裸になり、バスタオルで前を隠した状態で治療台に横になります。
そして、バンザイの体勢になってマーキングの線に合わせて治療が行われました。
治療が終わったら更衣室に戻り、着替えて、会計を済ませました。
このような流れだったので、始めの待ち時間から治療、会計までの合計で1時間半くらいで終わりました。
ただ、私の予約は朝で、開始から2番くらいの早さだったということもあり、もっと長く時間がかかる人もいると思います。
施設によって方法は異なるので、1つの例として紹介させてもらいました。
ブラジャーはノンワイヤーで、カップが左右に分かれているものが良い
下着に関してですが、放射線治療を行うと皮膚が赤くなり、軽い火傷みたいになるんです。
私は、首の皺のところがそのようになってしまって、今もただれた跡が残っているんですけど、そのような傷が出来た時には当たらないように、優しい素材の服や、ピタッとした服を着るようにしていました。
ワコールやグンゼなどの、ノンワイヤー・ブラジャーが治療中は大活躍でした。
これから購入される方にお伝えしたいのですが、カップが左右に分かれており、カップの境目があるものを選んでください。
物によっては、左右のカップが分かれておらず、境目が無い物があるんですけど、その境目がないと、普通に胸がある人はいいんですけど、私の場合は全摘で片方の胸が無いので、無い方のカップが逆側にズレてしまったんです。
あと、カップの先が摘出した胸の部分に当たって痛かったので、しっかり左右のカップが分かれて胸が入るブラジャーがおすすめです。
そして、ブラジャーのパッドを入れる場所ですが、脇から入れるのか、真ん中から入れるのか、どちらかのタイプがありますが、横からパッドが入るものが良いと思います。
私の場合、胸の辺りが赤くなって痒かったので、肩のところもしっかりピタっとしている、グンゼの横からパッドを入れる形のブラジャーを使っていました。
放射線治療後は、首回りの皮膚が痛いのでラッシュガードで刺激を抑えた
次は洋服についてですが、首が引っかかるのが凄く痛たかったので、ラッシュガードのような伸縮性の素材で、かつ、通気性が良いピタっとした半袖の服を着て、その上からこういう服を重ねて着ると、刺激が抑えられました。
通気性も大切で、蒸れたりするとそれが痒みの原因に繋がります。
なので、できるだけ蒸れない素材でピタッとした伸縮性がある服で、外からの刺激を予防してくれるものが良かったです。
治療を受けたのが夏だったので、Vネックの服など着ると襟ぐりが高かったんですけど、ラッシュガードを着ることで、皮膚の刺激を避けていました。
ラッシュガードを着ていても、GUなどでも売っているタートルネック気味のレースの洋服などを着て、オシャレも楽しみつつ治療を受けていました。
いかがだったでしょうか?
こんな感じで私は検査を受けたり、服装を選んだりしていました。
これから治療を受けられる方の参考になるといいな、と思っております。