注意事項

本記事は、YouTubeで発信されている「乳がんサバイバー看護師」ゆりさんの体験談をまとめたものです。
ゆりさんの担当医である、大阪医科薬科大学 乳腺・内分泌外科 岩本充彦先生の「ゆりさんの一人の患者として、また看護師として、まだ見ぬ誰かを、あるいは多くの乳癌患者を、自身の経験を語ることで勇気づけたいとする想いを繋げていきたい」というお気持ちに賛同して作成しています。

本記事は、ゆりさんご本人の主観を優先しているため、科学的根拠等について医師監修は行っておりません。
そのため、ご紹介内容の実例は全てを保証するものでは無いことをご留意ください。

今回は、ゆりさんが放射線治療後に、サロンで施術を受けたアカスリに関するお話になります。

乳がんになる前は2ヶ月に1度くらいの頻度でアカスリを受けており、大好きだったそうです。

放射線治療後は、肌への刺激になる行為は避けていた、とのことですが、勇気を出してサッパリしてみた!という体験談と、リンパ浮腫に関してお伝えいたします。

乳がん手術とリンパ節郭清の1年後にアカスリの施術を受けた

私はアカスリが大好きで、気分転換になるというか、さっぱりした感じがすごいというか。

手術が終わってから1年後にリンパ節郭清も行いましたが、リンパ浮腫も無く、放射線治療の皮膚トラブルや、抗がん剤による皮膚トラブルも落ち着いてきたので、「ちょっと、アカスリやってみようかなぁ」と思って、施術を受けてきました。

アカスリの施術後、リンパ浮腫が起きるようなトラブルも無く、傷もとくに出来ませんでした。

できたらやらない方が良かったんですけど、担当の医師に聞いたら「腕以外なら、別にいいんじゃない」と言われたんですが、実は腕もやってもらっちゃいました。悪い患者の例なんですけど。

岩盤浴とお風呂でしっかりと肌を湿らせてからアカスリを行う

アカスリを受けるとき、施術師さんに優しく行ってほしい箇所の説明はしっかりとしました。

施術中によく「痛かったら言ってくださいね」と言われるんですけど、リンパ節郭清をしていると、腕の後ろ側の辺りの感覚が無かったり、ちょっと感覚が鈍くなっていたりします。

なので、その箇所は痛くても分からないので「痛い・痛く無いに関わらず、優しく行ってください」ということを伝えて、施術してもらいました。

あと、アカスリは垢を取っているものなので、肌が傷つくようなものでは無いのですが、施術前の肌への蒸らしのようなものが足りないと、結構傷がつきやすいそうです。

なので、お風呂に10〜20分くらい浸かっていただいて、しっかり蒸らすのが、最も傷がつきにくいアカスリの受け方らしいです。

私の場合は、長いお風呂に入れないんですよ。肩まで浸かるなら10分くらいが限界です。

なので、先に10分くらい岩盤浴をやって、その後にお風呂に肩まで浸かって施術を受けると、しっかり肌が蒸れて「とても良いね」と施術師さんが言ってくれて、その状態でアカスリを受けました。

アカスリをする場合は必ず医師に事前相談をしてください

写真も撮ったのですが、腕や胸の前のところは皮膚の状態が変わらなかったんですけど、なぜか、お腹の周りに、プツプツとした湿疹が少しできました。

でも、2〜3日で落ち着いて、今は1週間くらい経ちました。浮腫みも無く、問題はとくにありませんでした

やっぱり、アカスリのように刺激を与えることって、むちゃくちゃ気を遣うじゃないですか?

「重い物を持ってはいけませんよ」とか「点滴は、こちらの箇所は避けて下さいね」とか医師や看護師から言われると思うんですけど、リンパ浮腫って、多くの人が手術後1〜3年以内に発症するんですね。

ただ小さな傷が原因で、10年後にリンパ浮腫を発症するような方もいるので、何が原因になるのか分からないのは、すごく怖いところです。

なので、こちらを読んでいただいて「あぁ、やってみようかな」と、感じてくださる方もいらっしゃると思うんですけど、担当の医師としっかり相談してください。

私も、10年後くらいにリンパ浮腫を発症するかもしれませんし、そうならないために、予防に繋がる運動やストレッチを毎日行っています。

放射線治療によって出来ないことが増えたけど新しい挑戦もしていきたい

放射線治療を始めたことで「止めておこうかな」と思うことが、正直たくさんあって。

ですが自分の身体と相談しながら、今までやってきたことや、やってこなかったことにチャレンジしていきたいんです。

ただし、アカスリを推奨しているわけではありません

でも、アカスリって気分転換にもなったりしますし、医師に相談しつつ、やってみたい方の参考になりますと幸いです。

読んでいただき、ありがとうございました。

参考動画