本記事は、YouTubeで発信されている「乳がんサバイバー看護師」ゆりさんの体験談をまとめたものです。
ゆりさんの担当医である、大阪医科薬科大学 乳腺・内分泌外科 岩本充彦先生の「ゆりさんの一人の患者として、また看護師として、まだ見ぬ誰かを、あるいは多くの乳癌患者を、自身の経験を語ることで勇気づけたいとする想いを繋げていきたい」というお気持ちに賛同して作成しています。
本記事は、ゆりさんご本人の主観を優先しているため、科学的根拠等について医師監修は行っておりません。
そのため、ご紹介内容の実例は全てを保証するものでは無いことをご留意ください。
抗がん剤治療を続けていると、「これは絶対必要」「こういうものがあると安心」といったがん患者ならではのアイテムがいくつか出てきます。
今回はゆりさんが持ち歩いているバッグ(ポーチ)の中身に関するお話になります。
常備するものは3点!消毒ジェルと保湿アイテムはマスト
私がポーチに必ず入れているものはこの3つです。
・手指消毒ジェル
・ハンドクリーム
・扇子
抗がん剤治療の感染症はリスクなので、何をするにも手指消毒ジェルでまずは除菌し、ハンドクリームでこまめに保湿をしています。
扇子ですが、最近は気温も高いですし、ホットフラッシュとかで急に暑くなることも多いので、いつでも扇げるように入れています。
治療後に役立つアイテム4点!点滴後の症状や吐き気の対策アイテムも
抗がん剤治療後は副作用で体調が悪くなることがあります。そんな時に役立つアイテムとしてこの4つもバッグに常備しています。
・液体絆創膏
・アロマスプレー
・歯ブラシ
・マウスウォッシュ
液体絆創膏は点滴後に血が止まらない時に使います。液体絆創膏を塗る時は少し染みますが、血が早く止まるのでおすすめです。
アロマスプレーは、吐き気を抑える作用のあるペパーミントやレモングラスの匂いのもの集めています。外出中に「ちょっと気持ち悪い」となった時、マスクに振りかけるとスッキリします。
そして何より大事なのは歯ブラシとマウスウォッシュですね。
抗がん剤治療をしていると、「出先で気持ち悪くなって吐いてしまう」ことがありますが、吐いた時に口内環境が悪いと肺炎になるリスクがあるんです。
なので私は歯ブラシとマウスウォッシュの小袋も持ち歩いています。
身だしなみのためにボディシートや目薬も必須
抗がん剤の影響でホットフラッシュの症状が突発的に出ると、大量の汗をかくのでボディシートはかなり重宝します。
あとは目薬ですね。
抗がん剤治療をしていると、まつ毛が抜けます。まつ毛が減ると目にゴミが入りやすくて…私は1回結膜炎ぎみになってしまいました。
なので眼病予防と目のうるおい補充を兼ねて、目薬はこまめにさしています。
抗がん剤の副作用とホットフラッシュに対処するための薬と水分も忘れずに
抗がん剤の副作用がいつ出ても対応できるように痛み止めと吐き気止めは絶対忘れないように確認してから出かけます。
食後で痛みのある時は「ロキソニン」、食後意外は「食事に関係なく飲めて1時間に1回使っても良い」とされる「オキノーム」を飲みます。
そしてホットフラッシュ対策として、スーパーで売っているスティックシャーベットを凍らせて、ホーローの瓶に入れて、水分補給のタンブラーと一緒に持ち歩いています。
かなりの大荷物に見えますが、これでも厳選したアイテムばかりです。
出先で体調不良になるのが怖くて、出かけるのに躊躇している人の参考にしてみてくださいね。