注意事項

本記事は、YouTubeで発信されている「乳がんサバイバー看護師」ゆりさんの体験談をまとめたものです。
ゆりさんの担当医である、大阪医科薬科大学 乳腺・内分泌外科 岩本充彦先生の「ゆりさんの一人の患者として、また看護師として、まだ見ぬ誰かを、あるいは多くの乳癌患者を、自身の経験を語ることで勇気づけたいとする想いを繋げていきたい」というお気持ちに賛同して作成しています。

本記事は、ゆりさんご本人の主観を優先しているため、科学的根拠等について医師監修は行っておりません。
そのため、ご紹介内容の実例は全てを保証するものでは無いことをご留意ください。

抗がん剤治療をしていると、ウィッグを着用する方も多いです。しかしウィッグはアレンジがしづらく、うまくまとめ髪を作ることが難しいです。

今回はゆりさんが編み出した、ウィッグで簡単にポニーテールを作る方法と、注意点に関する体験談になります。

丁寧なブラッシングが、ウィッグセットをしやすくするポイント

ウィッグのアレンジをする時は、いきなりヘアセットをしてはいけません。最初に「ウィッグを丁寧にブラッシングする」ことから始めてください。

ウィッグには毛流れがあるので、汗をかく首元の毛先は硬くなって特にきしみやすいです。なので上から下に、毛先まで丁寧にブラッシングをしましょう。

ブラッシングをすることで、アップヘアにした時に毛束の調整がしやすくなります。

ウィッグの髪の毛を後ろに流す時は、引っ掛からないように注意して

毛先までブラッシングしたら、次に髪の毛を後ろに流します。

自分の髪だと雑にバサっとやりがちですが、ウィッグの場合はきちんとブラッシングしてからサッと後ろに流してください

雑に後ろに流してしまうと、髪の毛が途中で引っ掛かって、そこからウィッグの毛が抜けてしまいます。

金具が見えないように、ウィッグは上下で分けてまとめていく

ウィッグの毛が後ろに流せたら、アップヘアの準備をしていきます。

まずはハーフアップのように頭の上半分の髪を束ねて、ボリュームを調整します。この時に毛が固まっていることもあるので、固まりを見つけたらしっかり解いてください

髪の毛のボリュームが整ったら、下の髪も一緒に入れてあげます。下の髪を入れる時は後ろ側に注意です。ガサっと下の髪を掴んで上げちゃうと、ウィッグの金具が見えちゃうんです。

なので、髪を上げた状態で左右の金具を一度下にグッと引っ張るようにしてください。

金具を引っ張って見えないことを確認してから、しっかり髪の毛を上げていきます。

生え際は産毛を出すことで自然に見えるよう調整する

髪の毛が束ねられたら、髪の毛を結んでいきます。

ウィッグを着けている方は分かると思いますが、髪の毛を1つにまとめても、まだ基底が出て見栄えが悪いので、そこを調整していきます。

私の場合は産毛を作っているので、一旦前髪を上げてからコームを使って、ウィッグの産毛を出してあげます

産毛を出してから前髪を下ろすと、生え際もキレイに隠せるので、生え際で悩んでいる方はぜひやってみてくださいね。

ポニーテールを仕上げる時は三面鏡を使って後ろ姿もチェック

ポニーテールを作る時、後ろ側は見えづらいですよね。

私は仕上げの段階から三面鏡で見ながら髪の毛を触っています

もし産毛ウィッグも使っている方なら、産毛ウィッグを先に付けてから毛束を出してあげるとやりやすいです。

ウィッグはアップヘアの方が自然で、ウィッグだとバレにくい

ウィッグを着けている人は、人に見られるたびに「私がウィッグだとバレないかな」と不安に思っています。

ウィッグは髪の毛を下ろすより、アップヘアにしてすっきり見せている方が自然に見えやすいです。

夏場など暑い時には見た目も涼し気ですし、ポニーテールは簡単にできるのでおすすめです。

ポニーテールにして、バンダナやカチューシャを付けても可愛いですよね。

ポニーテールは頭頂部も自然と隠せる

「ウィッグはどうしてもボリュームがなくて、頭頂部が気になる」という方もいます。そんな時は高い位置でポニーテールを作ると頭頂部が隠せます

また、ウィッグが浮いている場合もカチューシャやバンダナをすれば、頭頂部を隠しつつ、髪の毛のボリュームを押さえることができるのでおすすめです。

私の場合、首の腫瘍が大きくなってどうしても見えてしまうので…ポニーテールを結ぶ時に大きめのリボンを付けて首のしこりをカモフラージュしています。

ポニーテールは編み込みのようなアレンジ技術がなくても簡単にできるので、ぜひチャレンジしてほしいです。

参考動画