注意事項

本記事は、YouTubeで発信されている「乳がんサバイバー看護師」ゆりさんの体験談をまとめたものです。
ゆりさんの担当医である、大阪医科薬科大学 乳腺・内分泌外科 岩本充彦先生の「ゆりさんの一人の患者として、また看護師として、まだ見ぬ誰かを、あるいは多くの乳癌患者を、自身の経験を語ることで勇気づけたいとする想いを繋げていきたい」というお気持ちに賛同して作成しています。

本記事は、ゆりさんご本人の主観を優先しているため、科学的根拠等について医師監修は行っておりません。
そのため、ご紹介内容の実例は全てを保証するものでは無いことをご留意ください。

ゆりさんには左側の首にしこりがあり、左側の顔のリンパを流すことができません。
今回はそんなゆりさんが、医療リンパドレナージュ専門の方に教えてもらい、実践しているマッサージ方法のお話です。

マッサージに使っているおすすめオイル

POINT

マッサージにおすすめのオイル
※日中より夜に使用すること

・伸びがいい「乳液」「ボディクリーム」
・おすすめは、小林製薬「バイオイル」のジェルタイプ

私は左側の首にしこりがあるので、首の左側にリンパを流していくことができません。リンパが流せないので、鎖骨のところは固まって、がちがちになっています。

教えてもらったマッサージ方法で、右でも左でも、片方にしかリンパが流せない方の参考になればうれしいです。

リンパマッサージに使うのは、普段使用している乳液やボディクリームで問題ないです。伸びのいいクリームを使うと、優しくリンパを流せます。

私は小林製薬から発売されている「バイオイル」を使っています。バイオイルは傷の保湿ケアにいいといわれているオイルで、薬局で購入できます。

25ml入りで700円、60ml入りで1,600円です。大きいサイズの方がお得なのですが、一度小さいサイズを購入し、使い心地がいいと思ったら大きいサイズを購入するといいと思います。

また日本では未発売ですが、ジェルタイプもあります。ドイツに行ったときにバイオジェルを購入したのですが、オイルと比べると伸びや保湿の持ちがいいように感じます。

私はジェルの方が好きなので、ポンプに入れ替えて使いやすくしています。

さらに、オイルを使うときに気をつけてほしいことがあります。オイルは日に当たると日焼けになってしまう可能性があるので、日中に使うより夜に使用するのをおすすめします。

オイルを使ったマッサージ方法

では次に、マッサージの方法をご紹介します。バイオジェルの方を使います。
マッサージの手順は以下です。

POINT
  1. バイオジェルを顔全体に伸ばす
    量はさくらんぼ大くらいの量で、顔全体に伸ばします。この量で全体まで伸びるのすごいですよね。
  2. しこりがない方の鎖骨のリンパをしっかり流す
    首にオイルを塗り、伸ばしていきます。力強くせず、皮膚が動くくらいの力で十分です。鎖骨に沿って左右に10回ほどなぞります。
  3. 首を流す
    張っている部分にリンパの結節があり、結節をしっかりこするとリンパが流れていきます。はじめにリンパの流れの詰まりやすい部分を流していきます。こちらも耳の下から首に向かって上から下に10回ほどなぞります。
  4. こめかみを流す
    こめかみを指のひらでぐりぐりします。「痛い」と感じると詰まっている証拠なので、できるだけ優しくおこなってください。
    気持ちがいいと感じる間は続けていいと思います。詰まりやすい場所はだいたい決まっているのですが、力が入りすぎてしまうので、私はピースみたいな指の形で流すようにしています。

    痛いところは「リンパが詰まっている」ので、もう少し流して、目の上のところからグッとこめかみに流していきます。個人的にはほうれい線の部分が変わってきたと感じています。
  5. おでこのリンパをこめかみから流す
    まず、しこりのない方からしっかりリンパを流して、リンパの通り道になるところに流します。私は手のひらの母指球と呼ばれる、親指の付け根の盛り上がっているところを使っています。あまり強くならないようにグワーッと行います。反対側も同じように流していきます。

医療リンパドレナージュの先生が「リンパが張っていたら、もう流れていかないと考えたほうがいい」とおっしゃっていました。

ですので、半円を描くようにリンパを流せるほうを中心に、ぐるーっとマッサージします。

しこりがあり、片側にリンパを流せないときのマッサージ方法をご紹介しました。

参考動画