注意事項

本記事は、YouTubeで発信されている「乳がんサバイバー看護師」ゆりさんの体験談をまとめたものです。
ゆりさんの担当医である、大阪医科薬科大学 乳腺・内分泌外科 岩本充彦先生の「ゆりさんの一人の患者として、また看護師として、まだ見ぬ誰かを、あるいは多くの乳癌患者を、自身の経験を語ることで勇気づけたいとする想いを繋げていきたい」というお気持ちに賛同して作成しています。

本記事は、ゆりさんご本人の主観を優先しているため、科学的根拠等について医師監修は行っておりません。
そのため、ご紹介内容の実例は全てを保証するものでは無いことをご留意ください。

今回は、ゆりさんが脱毛期間中におこなっていた、シャンプーの注意点と、洗い方についてのお話になります。

脱毛期間中のシャンプーの注意点

POINT

【シャンプーの下準備

①シャンプー前に目の粗いブラシでブラッシングする
②ブラッシング後に髪全体をお湯で濡らす
③シャンプーをよく泡立てる

 ※シャンプーは泡で出てくるポンプ式のシャンプーを使用するとよい
④泡立ったシャンプーを頭につける

脱毛期間中、シャンプーをおこなう際に注意することがあります。脱毛期間中は、シャンプーの前に目の粗いブラシを使用しブラッシングをおこないます。

髪の毛が絡まっていると、髪の毛が一度にたくさん抜けてしまいます。ですので、ブラッシングをしっかりおこなってから、髪の毛全体をお湯で濡らしていきます。

髪の毛がしっかり濡れたら、次はシャンプーを用意します。シャンプーを泡立てずに液体のまま頭につけてしまうと、シャンプーを洗い流すのに時間がかかってしまい、髪の毛に負担がかかってしまいます。

そこで私は、泡で出てくるポンプ式のシャンプーを使っています。シャンプーと水の割合を「シャンプー:水=1:4~5」で作って、ポンプ式の容器に入れて使っています。
4〜5回プッシュして髪の毛全体に広げていきます。

シャンプーとコンディショナーの方法

シャンプーの下準備が終わったら、次はシャンプーとコンディショナーの方法です。

POINT

シャンプーとコンディショナーの手順】

①シャンプーを髪全体に広げる
②前から後ろに向かって、毛流れに沿い指のはらを使って揉むように洗う
 ※手に絡んでくる髪を取りつつ行う
④シャンプーをしっかり流す
③コンディショナーを毛先だけにつける
 ※洗い残しがあると毛嚢炎になるため、普段の半量くらいにする

シャンプーを髪全体に広げた後、前から後ろに向かって、毛流れに沿い指のはらを使って揉むように洗っていきます。もみ洗いの最中にも髪の毛がけっこう抜けます。

手にも絡んでくるので、手についている髪の毛も取りながら揉み洗いをし、シャンプーをしっかり流してきます。

次に、コンディショナーです。脱毛期間中のコンディショナーの使用は、毛先だけでいいと思うのですが、私は普段の量の半プッシュくらいでおこなっていました。頭皮に付くと洗い残しになり毛嚢炎になってしまうので、しっかり流せるように半量にします。

もう本当に髪の毛の抜ける量がすごいですね。これが本当にすごくストレスになります。

脱毛期間中は仕方のないことなのですが、少しずつ髪の毛への負担を減らす方法で、しっかり洗いあげます。

ドライヤーでしっかり乾かす

POINT

ドライヤーのかけかた】

①タオルでしっかり水分を拭きとる
 ※ガシガシ行わず、タオルで押しながら水分をとる
②水分がとれたら、ドライヤー前にブラッシングをする
③再度、タオルで押し拭きする
④ドライヤーをかける
 ※全体が乾くまで行うこと

ドライヤーをかける前に、タオルでしっかり水分を拭きとっておきます。

タオルで髪の毛をガシガシ拭くことができないので、タオルで押しながら髪の毛全体の水分をとっていきます。髪の毛全体の水分がとれたら、ドライヤーの前にしっかりブラッシングをします。

ドライヤーの前のブラッシングでも、髪の毛が相当抜けます。

ブラッシング後、再度髪の毛を押し拭きしてドライヤーをかけていきます。ドライヤーは普段通りのかけ方でいいのですが、全体が乾くまでしっかりおこないます。

洗面台の上にも髪の毛がたくさん抜け落ちます。抗がん剤を使いはじめて2週間後くらいから脱毛期間に入り、少しずつ抜けはじめます。これくらいの量が毎日、4~5日続きます。

「あぁ、薬を使ってるんだなぁ」と気持ちがとても落ち込んでしまうと思います。
しかし、脱毛期間中に抜かりなくケアをすることで、私は2回目の抗がん剤の前にしっかり髪の毛が生えてきました。ですので、気をつけて洗髪してもらえたらうれしいなと思います。

参考動画