今回は、みかさんが闘病中の人を支える側のスタンスについて感じたことを紹介します。
支える人は、無理に病気のことを理解する必要はない
私が一番嬉しかったのは、妹や友達からの言葉でした。
妹は乳がんじゃないですけど、「手術も他のことも、お姉ちゃんがやりたいようにやりなよ。自分たちは乳がんじゃないからなにも言えないけど、なにかあったら全力で助けるから」と言ってくれました。
友達もなにも言わないですけど気に掛けてくれているのは伝わるので、変な言葉を言われるよりも、傍にいてくれるだけで話しやすかったりもしました。
「助けてほしい」と思っても、乳がんであることを他者に言ってなかったら助けてとは言えないから、支える人に対するアドバイスとしては、「いつでもいるから、なにかあったら言ってね。全力でサポートするよ」と伝えてあげるのが良いと思います。
支える人たちが無理に病気のことをわかる必要もないと思いますし、気になるのに気を遣って聞かないのも嫌なんですよ。
気を遣いすぎると病気の当事者も気を遣っちゃうので、普通にズバッと病気のことは聞いてくれた方が気が楽な部分もありますし、言いたくても自分からはなかなか話せないというのもあります。
探るくらいなら、普通に聞いてくれた方が話しやすいと感じる
息子の幼稚園のママ友で白血病になった人がいて、あと半年って余命宣告もされたんですよ。
彼女はウィッグをしていたんですけど、私は白血病のことも知らないし、がんのことなんか全く知らないから、普通に「どうしたの?なんでウィッグ被っているの?」って聞いちゃいました。
そうしたら、ママ友が「みかのそういう普通に接してくれるところが好き。皆、私を「なにこの人」っていう腫れ物に触るような目で見てくる。だったら、みかみたいに個人差はあるけど、「どうしたの?」って聞いてくれた方が気が楽なんだよね」って言われました。
その時にはママ友の気持ちまでは分からなかったですけど、乳がんになった時に「ああ、あのママ友が言っていたのって、こういうことか」と思いました。
探られるよりも、聞いてくれた方がいいと思っています。
探られて「こうなんじゃない?」「ああなんじゃない?」という目で見られると、本当は思っていなくても、がんを患っている側は嫌な感じだと感じちゃうんですよね。
私の場合は普通に聞いてくれた方が、腹を割って話せるんじゃないかと思います。
もちろん他の人がどうかはわからないですけど、白血病のママ友も同じ考えだったので、そういう人もある程度いるんじゃないでしょうか。
そのママ友も移植したおかげで治って、つい最近も会いました。
闘病している側も支える側も、自分で抱えてしまっている
友達の息子も、息子と同い年で27歳なんですけど、悪性リンパ腫になって見事に抗がん剤治療もやって脱毛もしていました。
がんになってから「支える」って言われて入籍して、寛解して治って、つい最近結婚式をやったらしいです。
結婚式の写真を送ってきてくれて、子供も3月に産まれると報告してくれました。
実は闘病している人は多いんですけど、病気のことを言わないから自分で抱えちゃうんだと考えています。
支える側も、がんだって知っていれば聞こうと思えるけど、分からないから聞けなくて抱えちゃう人が多いんじゃないかと思います。
だから私は同じ乳がんの人がいたら支えたいですし、あとは乳がん検診に行ってよ、と言おうと思っています。