本記事は、YouTubeで発信されている「乳がんサバイバー看護師」ゆりさんの体験談をまとめたものです。
ゆりさんの担当医である、大阪医科薬科大学 乳腺・内分泌外科 岩本充彦先生の「ゆりさんの一人の患者として、また看護師として、まだ見ぬ誰かを、あるいは多くの乳癌患者を、自身の経験を語ることで勇気づけたいとする想いを繋げていきたい」というお気持ちに賛同して作成しています。
本記事は、ゆりさんご本人の主観を優先しているため、科学的根拠等について医師監修は行っておりません。
そのため、ご紹介内容の実例は全てを保証するものでは無いことをご留意ください。
今回は、ゆりさんのアバスチン使用時に鼻血が出やすくなった時の経験をもとに、鼻血の止め方についてのお話になります。子どもが鼻血を出した時の参考にもなります。
鼻にものを詰めるのはNG
私は、アバスチンを使っていて鼻血が出やすくなっています。
また、子どもが鼻血を出した時も同じ対処方法になるので、いろんな方の参考にしてもらえると思います。
たとえば、外を走り回っていて鼻血が出た時はあまり気にしないと思います。しかし、今私と同じように治療をしている方はいろいろ心配ごとがある中で、鼻血が止まらないってとても心配になると思います。
そこで、どの程度で病院に行ったらいいか分からないと迷っている方の参考になるとうれしいです。
医学的に鼻の中にはキーゼルバッハという出血しやすい有名な部位があります。ですので、鼻血が出るのはある程度仕方のないことなのです。
鼻血が出る時、フレッシュな色の血が出ますよね。「あ、血液です」みたいな感じの色の血が出ます。しかし、ダラダラ長く続くと「えっ、まだ止まらない」ってなると思うんですけど、鼻血が出た時に一番してはいけないことがあります。
それは、鼻の中にものを詰めることです。それには理由があります。
鼻の中にものを詰めると、なにかあった時にその詰めものを取ります。しかし、詰めものを取るときの刺激で、せっかくできたかさぶたが剝がれてしまうと、また血が出てきてしまうことになります。
鼻血が出ても、鼻にものを詰めないことが一番重要
病院を受診する目安時間は鼻血が出てから20分
次に、病院を受診する時間の目安です。私がもらったパンフレットには「鼻血は5分程度で止まる場合がほとんどです」と書かれています。私も5分程度で止まることがほとんどです。
ですが、5分程度で止まらなかった時は「え、止まらない、止まらない」とやっぱり心配になります。
約20分程度と考えていただくといいと思うのですが、20分間ちゃんと鼻を押さえていて、ゆっくりと手を離した後にも鼻血がツーっと出てくるような状態であれば、「もう病院に行ってください」というサインです。
20分間同じ体勢をキープし、鼻をすすったり、手を離したりしないで過ごして鼻血が止まらなかった場合には、「自分で対処できる枠を超えましたよ」という病院に行く目安になります。
病院の先生に「この状態でこういうことを20分していて、鼻血が止まらなかったので受診したい」と伝えれば、「それはすぐに処置が必要になる可能性があるので来てください」となると思います。
鼻血って止まらないと本当に怖いと思うので、20分を目安にしてもらえたらと思います。
20分を超えて止まらない場合には、病院へ行く
鼻血が出た時のおすすめの体勢は下向き
鼻血が出た時の一番いい方法としては、ティッシュで鼻血が出る側を軽く押さえるとともに、出てきた血液を鼻の中から出してあげることが大切です。出てきた鼻血を受け止めるように、ティッシュを鼻の下に当てた体勢でいるのが一番いいと思います。
体勢についてですが、上を向くよりは下を向いて、しっかり血液を出してっていう体勢がベストです。
おすすめはアニメを1本見ることです。たとえば、iPadなどを下に置いて、下を向き、鼻を押さえたままのうつむいた状態で20分過ごします。分かりますかね?
うつむき体勢を取った状態で20分間鼻を押さえて、それでも鼻血が止まらなかった時に病院に行くのが分かりやすい指標になるかと思います。参考にしてもらえるとうれしいです。
【鼻血を止めるときの体勢】
ティッシュを鼻の下にあてて、下を向く
※血液を鼻の中から出すイメージ