今回は、みかさんが乳がんの治療を通して前向きになれた理由について紹介します。
人に恵まれたのが私の強みだと思っている
一言に乳がんの治療と言っても、いろんな乳がんの先生がいます。
経験者のブログを見ていると「いい乳がんの先生に出会えない」という方もいるみたいです。
私は最初に出会えた井上先生はもちろん、技師さんや全ての人の繋がりについて、ご縁に恵まれた、人に救われたのがすごく強みだと思っています。
友達が「検査に行ってみたら?」と言ってくれたのが治療の始まりなのもありますね。
良い人とのご縁には、本当に感謝しかないです。
人が救ってくれるのと同時に自分で自分を救っている面もあるので、自分も褒めますけどね。
「宝くじに当たるよりもラッキーながんだった。普通は見つけられないがんだし、アポクリン腺乳管内がんっていう特殊型のがんだから、宝くじに当たるよりも君はラッキーなんだよ」と先生は言っていました。
全員が全員、いい先生と出会っていれば皆さんいい選択ができるのかもしれないですね。
私は大好きな先生ばっかりです。
治療は先生だけがするものではない
土井先生と、有名な女性の先生にこんなことを言われました。
「病気はドクターだけが治すわけじゃない。ドクターと患者さん、お互いの気持ちが強くぴったりとはまることで、治療はうまくいくから。
一生懸命にドクターが病気を治そうと思っても、患者さんが前向きな治療をしているって思わないといい治療にはならない」
おっぱいを切ったのにここまで私のように輝いている人はあまりいないから、先生や看護師にとっても、切った後に患者さんと接するのはすごく辛いそうです。
先生や看護師さんにとっては、生き生きした患者さんを見ると自分たちがやっている仕事に自信を持つきっかけになるから、術後の写真を収めたアルバムを買わせてとも言ってくださいました。
それを聞くと治療って、先生だけがすることじゃないと改めて思います。
人間、悪い状況のときは悪いことしか見えなくなっちゃいますけど、その中でもちょっとの良いことを見つけることで変わることもありますよね。
心の持ちようで、見える景色が違ってくる
手術前から決めていたので、全摘の前後に山に登ったんですけど、全然見える景色が違うんですよ。
全摘する前は乳がんかどうか分からない状況で、これが最後の登山かもしれないなって思いながら登りました。
全摘後も同じ山に登ったんですけど、感じ方が全然違いました。
自分の心の持ちようで見える景色は変わるという体験を、身を持ってできましたね。
病気にも前向きに向き合って、先生に治してもらうけれど、自分も治療に参加しているつもりでいました。
すごくラッキーながんだったので、こんなことが言えているのかもしれないです。
本当に大変ながんだったら、こんな風に前向きなことは言えないかもしれないですよね。
ただ、がんだって言われた、最初の気持ちはみんな一緒なんじゃないかと思います。