本記事は、YouTubeで発信されている「乳がんサバイバー看護師」ゆりさんの体験談をまとめたものです。
ゆりさんの担当医である、大阪医科薬科大学 乳腺・内分泌外科 岩本充彦先生の「ゆりさんの一人の患者として、また看護師として、まだ見ぬ誰かを、あるいは多くの乳癌患者を、自身の経験を語ることで勇気づけたいとする想いを繋げていきたい」というお気持ちに賛同して作成しています。
本記事は、ゆりさんご本人の主観を優先しているため、科学的根拠等について医師監修は行っておりません。
そのため、ご紹介内容の実例は全てを保証するものでは無いことをご留意ください。
抗がん剤治療中の脱毛時期はウィッグをする人が多いかもしれません。
それでもコンビニに行くだけの外出などは、もっと簡単にできる方法がないかと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
今回は、ゆりさんが脱毛時期に対処されていた、ウィッグや帽子のかぶり方についてのお話になります。
ちょっと外に行くだけならバンダナと帽子で対策
実際私の帽子のかぶり方は、おそらく脱毛している最中には見えないと思います。
ですが、実際の頭は髪がほとんど抜けている状態です。その状態では、そのまま外出することはすごく難しいです。
また、ウィッグすると頭が痛いのと、ちょっとコンビニに行きたいなどウィッグをするほどの用事では無い場合があります。
そういうときに、私はバンダナをつけて帽子をかぶる方法をとっていてすごく楽です。
しかもお洒落に過ごしていけるのではないかと思ったので、今回ご紹介をしようと思います。
バンダナと帽子をかぶるようになったきっかけと理由
脱毛が進んでくるとウィッグをするか、もしくはがん患者が使用している典型的な帽子やニットをかぶるしかないと思っていました。
ですが、この前友だちと話しているときに「帽子の中にバンダナを巻いたらいいのに」と言われました。
すでにそうされている方がいるかもしれないんですけど、実際にバンダナと帽子をかぶってみたらパッと外に遊びに行けるようになりました。
そのため、ウィッグ時の頭の痛さが軽減されたこともあり、これは是非ご紹介したいと思いました。
バンダナ装着と帽子のかぶり方
残った髪の毛を少し前にだして、スカーフに近いバンダナを互い違いの三角形におり、後ろを長くするようにして、後ろで結んでいます。
少し短い場合は片結びで巻いています。
これだけだと「バンダナ?」みたいな感じで味気ないので、私はこれにベレー帽をかぶっています。
ベレー帽だと前の部分は布が割と固定されるのと、後ろの結び目の部分でも固定されるので、把持力があります。
さらに、バンダナのアクセントがついていることでボリューム感もでます。
人間の目はある情報で形がどうなっているのかを想像や予想したりする能力があるのですが、髪の毛が無いとボリューム感が無いので違和感を抱いてしまいます。
バンダナとベレー帽でボリュームをつくり、もみあげ部分に髪の毛があることで「あ、この人髪の毛あるんだな」と勝手に目が認識します。
髪の毛を後ろからかき集めるだけで自然になって外出ができるのと、バンダナと帽子をかぶることでお洒落しやすくなります。
バンダナは、柄の真っすぐなスカーフに近いものを持っているんですけど、横が長いので、小さい蝶々結びにしています。
そうすると後ろにもボリュームがでてきます。
私はブラウンのバンダナにワインレッドのベレー帽というこの色使いが好きで、よく使っています。
ヘッドアクセサリーなどをつけると、お洒落をさらに楽しみながら生活をすることができます。
バンダナと帽子を活用することで心も楽に
実際に治療していると、誰も私のことを見ていないと分かっていても「ウィッグだってバレてるんじゃないか」など、あまり治療中だって他の人に思われたくない気持ちがあります。
そうすると心の中で「元気なんだよ、大丈夫なんだよ」みたいに言いたくなります。
でも、この方法を知ったことで私はより楽しく生活できているので、同じ様に治療中に「もっとお洒落したい」って思っている方がいたら参考になれば嬉しいです。
すでにやっている方もいるとは思うんですけど、髪の毛がほとんど抜けても自然な感じになる方法をお伝えするのも1つだと思ったので、今回は紹介をしました。
どなたかの参考になったら嬉しいです。