本記事は、YouTubeで発信されている「乳がんサバイバー看護師」ゆりさんの体験談をまとめたものです。
ゆりさんの担当医である、大阪医科薬科大学 乳腺・内分泌外科 岩本充彦先生の「ゆりさんの一人の患者として、また看護師として、まだ見ぬ誰かを、あるいは多くの乳癌患者を、自身の経験を語ることで勇気づけたいとする想いを繋げていきたい」というお気持ちに賛同して作成しています。
本記事は、ゆりさんご本人の主観を優先しているため、科学的根拠等について医師監修は行っておりません。
そのため、ご紹介内容の実例は全てを保証するものでは無いことをご留意ください。
抗がん剤治療が始まると、副作用として強い吐き気が出てきます。吐き気が出ると、食事はもちろん、起き上がることすら辛くてできない時もあってかなりしんどいです。
今回は、ゆりさんが抗がん剤治療をする前日に毎回作っていた生姜酢と生姜シロップの作り方とその効果に関する体験談になります。
生姜には吐き気を抑える効果がある
私は吐き気があると、無性にジンジャエールが飲みたくなります。実はこれは理にかなっていて、生姜には吐き気を抑える効果があるんです。
なので吐き気がある間はずっとジンジャエールを飲みたいのですが、抗がん剤治療は長丁場なので…。500ミリペットボトルを買い続けるのはコスパが悪いんです。
そこで私が見つけたのが「生姜酢」と「生姜シロップ」です。
生姜酢は作りやすく、保存も簡単
生姜酢と生姜シロップは簡単に作れますし、炭酸で割っても飲みやすく、料理にも使えて便利です。
私は生姜酢と生姜シロップをどちらも試して、生姜酢の方が作りやすくてお気に入りでしたね。生姜酢の作り方はこれだけです。
・生姜の皮をきれいに剥く
・みじん切りにする
・生姜と同量の酢と混ぜ合わせる
・煮沸消毒した保存容器を用意する
・生姜酢を容器に移して冷蔵庫に入れる
使う生姜は普通の生姜でも、今新生姜でも大丈夫です。
余った生姜は冷凍室保存しておくと、飲みたい時に酢と混ぜるだけでサッと作れて楽なのでおすすめです。
黒酢とリンゴ酢で2種類の生姜酢を作り、使い分けていた
生姜酢の作り方を調べると、「生姜酢はアミノ酸が豊富に含まれる黒酢で作るのが良い」と書いてあります。
そこで私は普通のお酢、黒酢、リンゴ酢の3種類の生姜酢を作って飲み比べてみました。
味的にはやっぱりリンゴ酢が1番飲みやすいですね。
一方、黒酢で作った生姜は料理にも入れられて使い勝手が良いです。
なので私は黒酢とリンゴ酢で2種類の生姜酢を作っておいて、その時の気分や用途に応じて好きな方を選んでいます。
生姜シロップは甘い。シロップ漬けの生姜を噛んで吐き気止めにすることも
生姜シロップの作り方は以下の通りです。
・生姜を洗って丸くスライスする
・生姜と同量の砂糖と混ぜて時間をおく
・生姜が汗をかいきたら、さらに同量の水を入れて煮込む
・粗熱をとる
・煮沸消毒した瓶に入れる
生姜シロップも生姜酢と同様、簡単に作れるのですが、作業工程でひと煮立ちさせるのが少し手間ですね。
生姜シロップの味は本当にジンジャエールみたいな感じです。甘味もあって飲みやすかったですね。
生姜シロップは生姜自体もシロップ漬けになっているので、私はシロップ漬けされた生姜を噛んで吐き気を抑えることもありました。
生姜酢と生姜シロップは料理にも活用できるので、食欲が無い時におすすめ
私は生姜酢も生姜シロップも炭酸水で割って、ジンジャエールのようにして飲むことが多かったです。
生姜酢は、そのまま醤油を入れれば鶏肉の煮込み料理にも使えます。
生姜酢、生姜シロップはどちらも1週間くらいもちますが、どうしても飲みきれず残ってしまう場合がありますよね。
そんな時は生姜料理を作ったり、そうめんに生姜酢をそのままかけて食べたり…工夫して使い切るようにしています。
生姜酢と生姜シロップは飲み物としてはもちろんですが、料理や食材の味付けにも使いやすいのが特徴です。
なので吐き気で食欲が無い時は、生姜酢と生姜シロップを活用して、食べ方を工夫してみてほしいですね。